ロングテールSEO
二つ以上の複合キーワードを組み合わせた検索をするユーザーに対してコンテンツを作成するSEO施策をいいます。
概要
ロングテールSEOは、検索において複数のキーワードを組み合わせた検索をするユーザーに対しコンテンツを作成するSEO施策をいいます。
検索結果の総件数自体は少ないけれど、そのキーワードで検索した場合は上位に来るページを複数持つことで、ニッチなユーザーをサイトに誘導しやすくなります。
ロングテールと言われる所以ですが、検索キーワードにおいて「ビッグワード」と呼ばれるものと「ニッチワード」と呼ばれるものがあります。
「ビッグワード」になればなるほど検索結果総件数はとても多いですが、「ニッチワード」になればなるほど検索結果総件数はどんどん少なくなっていきます。
横軸を「検索ボリューム」、縦軸を「検索結果総件数」にしたグラフを出すと、右側に行けば行くほど総件数が減っていくため、その図が動物のしっぽみたいに見えることからロングテールSEOと呼ばれるようになっています。
この用語のメモ
ロングテールSEOを作成するには、ある程度ニッチなユーザーを絞った上でのコンテンツ作成が重要になってきます。
関連するキーワードをピンポイントに使われるコンテンツを作れば(文章自体は無理のない程度や意味が通じるレベルの文章)、深度の高い長い検索キーワードで引っかかりやすくなります。
したがって、成果を出してくれる可能性のあるユーザーがは、どんなキーワードで流入してくるか、そのユーザーはサイトに入ってどんな情報を見たらアクションを起こすのかをつかんでおくことがロングテールSEOの効果を高められるポイントではないかと思います。
この用語の使いどころ
キュレーションサイトを立ち上げたり、オウンドメディアを立ち上げる際に、どのような運用をしていくのかの選択肢にロングテールSEOとして使うことがあります。
全体としては低めですが、かなり絞り込んだ状態で検索キーワードを打ち込むユーザーも確実に存在するため、そういったユーザーを確実に獲得することもWeb戦略上考えられます。
企業ブログなどで集客を計る事業者も多いですが、意識的に狙ったロングテールSEOをされているところは少なく、コンテンツを構築できる環境や体制があればまだまだ取り入れられる施策であると思います。
関連用語
- オウンドメディア
- SEO
Web担当・運営・解析・SEO問題集の例題問題
ロングテールSEOに関連するジャンルの練習問題を掲載しています。Web担当・運営・解析・SEO問題集一覧から各ジャンルの問題にチャレンジできます。
クリックすると問題の答えと解説が見れます。
Q:URLが変わるサイト移設対応として間違っているものを選択してください。
- 301リダイレクト
- 移設前サイトの移設後サイトへの告知
- 新ブックマーク先の案内
- 302リダイレクト
- メルマガやSNSによる告知
この答えの解説
302リダイレクトは、単なる「一時的な転送」に用いられる記述になります。
リダイレクト方法を間違えると、サイトの評価を引き継げなくなるため、悲惨な状況を避けるためにもサイトを閉鎖する際は必ずリダイレクト方法を確認しましょう。
Q:次のうち、モバイルユーザビリティでないと判断されやすい内容を選択してください。
- リンクとリンクの間の間隔が10px以下で作っている
- エレメント(リンク要素があるコンテンツ)が動く要素が多数設置されている
- サイトに埋め込まれている画像の解像度が高い
- サイトは可変式だがメタタグのviewportが設定されていない
この答えの解説
リンクとリンクの間隔が狭すぎると、誤動作が発生しやすくユーザビリティ面においては指摘を受けやすい内容になります。
Q:SEOに必要な能力のうち、直接施策業務に主に関わらない能力を選んでください。
- ライティング能力
- プログラミング能力
- ディレクション能力
- チェック能力
- アクセス解析能力
この答えの解説
直接関係ある作業として、ライティング能力やプログラミング能力はコンテンツ制作、チェック能力はリンク切れや文言間違いなどの品質向上、アクセス解析能力はユーザー属性やニーズの把握でそれぞれ必要です。
ディレクション能力は主に依頼主や作業メンバーへの指示、予算などがメインとなるため直接の施策業務に関わることはほとんどありません。(アドバイス程度)
Q:セグメントの機能について間違っているものを選んでください。
- セグメントが反映されたデータはエクスポートもできる
- セグメントは最大4つまで同時表示できる
- セグメントは500個まで設定できる
- セグメントはアクセス時間や特定の参照元など細かい設定ができる
- ユーザー属性毎に詳細に情報を抽出できる
この答えの解説
セグメント設定は、一ユーザー、一つのビューにつき100個までと決められています。
それ以上のセグメントは作成できないため、不要なセグメントを整理する必要があります。
Q:あるサイトで契約を150件取りたいが予算が30万円以内でサイト制作費は18万円と決められています。広告運用を行うために適切なコンバージョン単価を選んでください。
- 900円以内
- 950円以内
- 850円以内
- 800円以内
この答えの解説
30万円予算に対し制作費で18万円充てられているため、残金の12万円で広告運用が必要となります。
12万円で150件のコンバージョンを見込む場合、1コンバージョンあたり12万÷150で800円となります。
それ以上の数はいずれも予算オーバーとなり、目標未達となってしまいます。
Q:直帰率の説明で正しいものを選択してください。
- サイトに訪れ、いくつかページを見てサイトから離れた割合
- サイトに訪れ、他のページを見ずにサイトから離れた割合
- サイトから離れて、サイトに戻ってきた割合
- サイトから離れて、後日サイトにアクセスした割合
- サイトに訪れ、1時間後再度訪れた割合
この答えの解説
直帰は、ユーザーがサイトに訪れた最初のページにおいて、他の下層ページやカテゴリーページなどに遷移せずにサイトから離れる行為を言います。
直帰したユーザー数÷サイトに訪れたユーザー数が直帰率として計測されます。
Q:次のタグのうちHTML5で使用できないタグを選んでください。
- frameタグ
- timeタグ
- embedタグ
- preタグ
この答えの解説
frameタグは、HTML5では廃止されました。
HTML5ではiframe(インラインフレーム)が引き続き使用できますが、frameはHTML5を文章構造、CSSを装飾指定に分割する過程上で廃止となりました。
Q:次のタグの説明で正しいものを選んでください。
- divタグは段落タグと言い、タグの中に文章や画像などのコンテンツが入る
- h1タグはタイトル名が入るタグである
- pタグは段落タグと言い、タグの中に文章や画像などのコンテンツが入る
- ulとliはリストタグで、順序があるリストである
この答えの解説
pタグが段落タグと呼ばれます。
divタグは汎用タグ、h1は見出しタグ、ul・liタグのulはunordered listの略で、順序のないリストを示しています。
Q:次のタグのうち、そのページを開いたときの画面上に内容が表示されないタグを選んでください。
- headタグ
- bタグ
- aタグ
- timeタグ
- marqueeタグ
この答えの解説
headタグのみ、bodyタグ外に設置されるタグなのでページ内に表示されません。
しかし、ヘッダー情報があることによりGoogleの検索結果に表示させたりブラウザのタブにページのタイトル名を表示させたりすることができます。
また、SNSなどと連携して画像を表示させたりする機能もこのheadタグ内に様々なタグを用いて設置します。
ロングテールSEOに関わるよくある質問
手動による対策って何ですか?
Googleから何らかのガイドライン違反が判明したときに、検索順位を落としたり、検索結果から除外する処置が取られます。
コンテンツに問題がある場合は内容を改めて精査し、修正を直ちに行う必要があります。(大量のコピーコンテンツがある、他サイトにある文言がそのままほぼ全てコピーされている)
しかし、中には不正に何者かが大量のスパムリンクを勝手に張られていることによって著しく品質が意図せず落ちていることもあるため、被リンクチェックは日ごろから行うことをオススメします。
競合他社が鬱陶しいですが、どうやったら検索上位にできますか?
まずは、上位に来ているサイトのコンテンツをしっかり見てみましょう。
何故上位に来ているのか。答えは簡単で、競合他社のほうがその「検索結果に表示」されている内容について「説明が上手いから」とGoogleが認めているからです。
どのへんが説明が上手いのかということですが、まず文章量の多い少ないはそこまで関係ありません。
同じような情報であればどれだけ様々な視点を持って説明をしているか、という点であったり、全く同じコンテンツレベルだと感じるなら、それをGoogleが「どれだけ正確に読み込みできているか」も重要です。
アンカーリンクのつけ方も重要です。内部リンク、アンカーテキスト、前後ページの関連性など上げるとキリがありません。
やれることをやって、しばらく様子を見て、さらに改善案を考えページを成長させていく他ありません。
SEOってそもそも何ですか?
検索エンジン最適化(Search Engine Optimization)のことをいいます。
GoogleやYahoo!をはじめとした様々な検索エンジンサイトが世の中にあると思います。
そういった検索サイトから検索窓にて入力し、表示される検索結果のことを自然検索(Organic Search)といい、特定のWebサイトが自然検索の上位に表示されるようにWebサイトに掲載されている内容やプログラムの構成を調整することや、それらの手法を総称してSEOといいます。
競合他社から攻撃されている可能性があります。どうしたらいいですか?
まず、どのように攻撃されているかを冷静に見ていきましょう。特に多いのが「リンク」攻撃です。
不自然なリンクがあり、理不尽なペナルティが届いたら「リンク否認」をすぐに行いましょう。
SEO業者などによって質の低いコンテンツが載っているサイトからの大量のリンクが張られたりする悪質な手口を実行してくることがあるため、Googleから通知が着たら「あわてず」「冷静に」「URLを確認してリンク否認」を実行しましょう。
そして、「手動による対策」が表示されていた場合は、「不適切なサイトからのバックリンクがあったため、リンク否認を行いました。対象サイトはhttp://○○です。」といったような内容で送ると良いでしょう。
SEOを行う上で何から行ったらよいかわかりません。
まずはGoogleアナリティクスとGoogleサーチコンソールを導入し、サイトに訪れる際に検索されているキーワードを探してみましょう。
次に、今展開しているコンテンツが「その検索キーワードにマッチしている内容かどうか」をしっかり精査した上でサービス説明を組み替えたり、検索されやすいキーワードを文中に文法上意味の通る状態を考慮した上で組み込むなどのてこ入れをしていきます。
アクセス解析レポートを作るうえで大切なことは何ですか?
まずは必要以上に情報を入れすぎないようにした方がよいでしょう。
沢山記載することは大切ではありますが、数値を見てもらい理解してもらうには沢山の情報は邪魔になります。
具体的には、資料のボリュームと話するボリュームが同じ位に量を調整すると伝わりやすいです。
Googleのアカウントをとった後、何をすればよいですか?
Googleアナリティクスのサイトに移動し、ログインしてアカウントに入場してください。
なお、アカウント登録した直後であれば、なにも登録されていないはずです。
Googleアナリティクスの情報でこれだけは見ておいたほうがいいものは何ですか?
まずはサイト全体のアクセス概況がわかるユーザーサマリーを見るようにしましょう。
また、最低でも月単位で数字を比較する必要があります。
見る指標については、セッション数、平均セッション時間、セッション/ページビュー、直帰率はチェックした方が、時系列毎でのサイトの反応が分かりやすくなります。
次にレポートを注視するタイミングについては、何らかのサイトの更新時や、いつでも良いので一週間のうち必ず見る曜日を決めて見るなど、タイミングを予め決めることが変化に気づきやすいです。
サイトのアクセス状況を見るにはどうすればよいですか?
すでにGoogleアナリティクスのアカウントがあることが前提ですが、Webサイトを運営している担当者もしくは担当部署にお手持ちのGoogleのメールアドレスをお知らせください。
担当者もしくは担当部署にてアカウント設定を行い、設定完了すればご自身のGoogleアナリティクスのアカウントにWebサイトが追加され、様々な情報が閲覧できます。
権限の状態によっては細かい設定もできるようになります。
アクセス解析を勉強したいですが、何から勉強したらいいですか?
Googleアナリティクスを使いこなせるようになりたいのか、アクセス解析の用語などの知識をつけたいのかによって、勉強するポイントは大きく変わります。
Googleアナリティクスを使っていく上ではまずは「ユーザー」「概要」に記載されている基本レポートの使い方を知るところから始まります。もっとも見る頻度が高いからです。
徐々に、「集客」の「トラフィック」や「行動」の「サイトコンテンツ」を知り、理解が進みページ前後の遷移状況などを見れるようになれば、「セグメント設定」を身に着けていく段階になります。
知識としては、離脱率と直帰率の違いをきっちり理解できればページの性質に合わせた説明をできるようになるのではと考えています。
アクセス解析に関する用語を習得する場合は、市販に売っている本や、用語解説をしているサイト等を参考にしてみましょう。
その際、単純に用語を知るだけでなく、使い道などにも触れている情報を参考にすると良いです。
年齢別や地域別のアクセスはどんな時に使いますか?
一例ですが、特定の地域や年齢層、それから男女どちらかまたは両方に大きく支持されているのであれば、支持された層のトレンドを狙ったコンテンツや広告ワード、閲覧されてる時間帯に広告費用をかけるなどといった費用投資判断の指標に使えます。
Webサイトを作るときにどんなことを意識していますか?
今でこそ、SEOを中心にコーディングを組むことが大半になってきているため言える話になりますが、Webサイトの一ページ一ページは「本」を作る意識を持って取り組んでいます。
ちゃんとタグにも「タイトル(表題)」や「見出し」、「段落」など、「作文」や「国語」にまつわる言葉が多く出てきますね。
Google側も同じように「記載されている内容」が「どの場面」で「どれぐらいの分量」の情報が「検索された内容に対し正確性があるか」が重要です。
コーダーやライターはその辺りを意識することが大切です。
デザイナーは、Googleよりも人間側が認知する視覚情報がもっともウエイトを占めるため、分かりやすさとトレンドをいかにストレスなくユーザーに供与できるかが大事で、ユーザーエクスペリエンスの精度に関わります。
Webサイトは、成長を前提に作ることが大事です。そういう意味では、いつまでもページが増え続ける「1巻だけの本」を作り続ける意識が必要ではないかと考えます。
CSSの最大の利点を教えてください。
何より少ない容量で「ある程度の動的動作」や「サイトの整形」が出来る点だと思います。
また、手軽にスマホサイト対応ができる「メディアクエリ」が使用できるのも大きな利点で、こんにちのモバイル対応を支えているものになります。
CSSは、手段を覚えておけば覚えておくほど、レイアウトの調整手段が増えてくるため、容量を抑えつつ動作を行えるソースが作れます。
CSSを習得したい場合、何から習得したらよいですか?
CSSは組み込みされたHTMLの装飾を行うものです。よって、レイアウト等の配置もこのCSSで行う形になります。
CSSを初めて使用する際に壁にあたってしまうポイントとして「float」の処理ではないかと思います。
むしろ、floatの仕様が理解できればある程度のレイアウトのコントロールができるようになるので、何度も繰り返し組んでみましょう。
floatと併せて「clearfix」というものも覚えるとレイアウト崩れが防げます。
その他カテゴリー
- GAレポート作成ツール
面倒なアクセス解析レポート作りはもうやめよう!
- Web担当・運営・解析・SEO問題集
GoogleアナリティクスやSEOに関する問題集を作っています。
- Web担当・運営・解析・SEO用語集
Webや解析などでよく使う単語辞典ページを用意いたしました!
- よくあるご質問
よくいただくお問い合わせ内容の一覧になります。
- お問合せ・情報
当Webサイトについてのお問合せや様々な情報をこちらにまとめております。
- 新着情報・更新情報
当サイトの新着情報・更新情報はこちらから。