手動による対策
Google検索におけるペナルティを犯したサイトに課されるGoogleからの対策のことをいいます。
概要
手動による対策は、Google検索エンジン上、何らか重大な影響を及ぼしかねないサイトにおいて検索順位の大幅低下や、検索データーベースから削除(インデックス除外)される対策のことをいいます。
Google検索エンジンも昔は精度がそこまでよくなく、大量のリンク購入をしたり、キーワードを大量に詰め込んだページを1つ作成するだけで検索結果の上位に表示される状況が発生していました。 いわゆるブラックハットSEOの行為になります。
Google側もさすがにこのままではいけないということで2012年の4月下旬に「ペンギンアップデート」を行い、様々なスパムサイトに対し後戻り不可能なほどの制裁を課しました。 手動による対策の導入によって、これまで横行してきた悪質なSEO業者は徐々に姿を消し始め、SEO業者にだまされてしまったクライアントは大きなWeb財産を失うという状況になりました。
今でこそスパムサイトは、アップロードしてGoogleサーチコンソールに登録したとしてもインデックスすらされないことが常識として認識されましたが、それまではどれだけ正々堂々とサイトを作っていても「検索ノイズ(検索結果に表示される低品質サイト)」が発生したせいで、評価されなかった時代が続いていました。
この用語のメモ
この「手動による対策」においては、歓迎する方と歓迎しない方と分かれます。
現代におけるWebサイトの在り方としては「役立つコンテンツを提供する」という点が前提としてあると思うので、 きちんとサイトを作り込んでいる人ほどスパムを寄せ付けない「手動による対策」はもっとどんどんやってほしいと考えます。
逆に、歓迎しない方というのは、ニュースの転載やSNSの転載などで「まとめ」コンテンツ等を作り込んでいる方ではないかと考えています。
NAVERまとめが2020年の9月末で終了するというニュースにも上がっている通り、既存ニュースの単なる転載は、場合によっては(情報の真偽具合も加味して)今後廃れていくのではないかと思います。
そういったサイトやコンテンツは、いつどのタイミングのアップデートで「評価されない」と判断されるのかわからないものになるため、非常に見通しが難しくなると予想されます。
そうならないようにするためにも、ニュースを取り上げるにしても「独自の視点」をもって情報を記載することが大事だと思います。
面接でも「自分の言葉」で伝える方が、多少粗削りな日本語であっても伝わるように、こういった観点でページを制作することが「手動による対策」の対策につながると考えています。
この用語の使いどころ
Googleサーチコンソールにてこの表記を確認することができます。
よっぽど転載ばかりの記事を作成したり、よくわからないリンクを貼り続けたりしない限りはペナルティーは発生しません。
また、一部転載であっても内容に独自性のある視点がある、プラスアルファ画像付き解説などより踏み込んだ情報があるなどの「付加価値」が認められるのであれば、ペナルティーにはならずむしろ検索順位が上がりやすくなります。
ただ、運営者自身があずかり知らないところから謎のリンクを貼られたりした場合は「不正なリンクがあります」といった通知が来ます。
リンク元が知っているところであれば、そのサイトからのリンクすべてにaタグのrel属性「nofollow(リンク評価を受け取らない)」を指定すればよいですが、リンク元が分からないサイトであれば、Googleサーチコンソールから「リンク否認」を設定し、不正リンクから守るようにしましょう。
また、こういった対策は時間を追うごとにダメージが大きくなるため、発見次第すぐに対応を行うようにしましょう。
ただ、焦って対策手段を間違えるのも非常にまずいので、修正を行う際は慎重に行うこと(バックアップも含めて)が大事です。
関連用語
- SEO
- Googleサーチコンソール
- ホワイトハットSEO
- ブラックハットSEO
Web担当・運営・解析・SEO問題集の例題問題
手動による対策に関連するジャンルの練習問題を掲載しています。Web担当・運営・解析・SEO問題集一覧から各ジャンルの問題にチャレンジできます。
クリックすると問題の答えと解説が見れます。
- 外部施策
- キーワード選定
- コピーコンテンツ作成
- 内部施策
- ディレクトリの見直し
この答えの解説
コピーコンテンツは、Googleのアルゴリズムガイドラインに違反する行為になります。
コピーコンテンツが多く発見された場合、低品質なコンテンツとみなされてしまいます。
- fetch as Googleを使う
- URL検査を使う
- sitemap.xmlを作成し、Googleサーチコンソールから読み込む
- クローリングされるまで放置する
この答えの解説
現在のGoogleサーチコンソールでは、残念ながらfetch as Googleは廃止されています。
代わりの手段としてURL検査があり、そこから「再クロール」はできますが、問題としては「公開直後のサイト」なので、sitemap.xmlをアップし、Googleにページを認識させなければ表示すらされません。
- 301リダイレクト
- 移設前サイトの移設後サイトへの告知
- 新ブックマーク先の案内
- 302リダイレクト
- メルマガやSNSによる告知
この答えの解説
302リダイレクトは、単なる「一時的な転送」に用いられる記述になります。
リダイレクト方法を間違えると、サイトの評価を引き継げなくなるため、悲惨な状況を避けるためにもサイトを閉鎖する際は必ずリダイレクト方法を確認しましょう。
- imgタグ
- marqueeタグ
- spanタグ
- aタグ
- divタグ
この答えの解説
pタグはインラインタイプのタグなので、ブロックレベルタイプのdivタグやulタグは構文上入れ込むことができません。
- iframeタグ
- strongタグ
- textareaタグ
- fontタグ
この答えの解説
fontタグは、HTML5では廃止されました。
CSSのfont属性でサイズ調整やカラー調整を行い、要素のフォントに装飾をつけましょう。
- canvasタグ
- iframeタグ
- 不適切なものはない
- imgタグ
- buttonタグ
この答えの解説
実は全て入れ子にできるタグです。しかし、あくまで「見出しタグ」であることをきちんと理解したうえでタグを使用しましょう。
見出しなのに画像や別フレームなどが入ると構造的に非常におかしい形になってしまいます。
- サイトに訪れ、いくつかページを見てサイトから離れた割合
- サイトに訪れ、他のページを見ずにサイトから離れた割合
- サイトから離れて、サイトに戻ってきた割合
- サイトから離れて、後日サイトにアクセスした割合
- サイトに訪れ、1時間後再度訪れた割合
この答えの解説
直帰は、ユーザーがサイトに訪れた最初のページにおいて、他の下層ページやカテゴリーページなどに遷移せずにサイトから離れる行為を言います。
直帰したユーザー数÷サイトに訪れたユーザー数が直帰率として計測されます。
- セグメントが反映されたデータはエクスポートもできる
- セグメントは最大4つまで同時表示できる
- セグメントは500個まで設定できる
- セグメントはアクセス時間や特定の参照元など細かい設定ができる
- ユーザー属性毎に詳細に情報を抽出できる
この答えの解説
セグメント設定は、一ユーザー、一つのビューにつき100個までと決められています。
それ以上のセグメントは作成できないため、不要なセグメントを整理する必要があります。
- 自サイトを紹介して流入した数
- クリックされた数
- 他のサイトから自サイトを検索された数
- 他のサイトから自サイトを参照し流入した数
- 他のサイトへ自サイトから遷移した数
この答えの解説
referrer(リファラ)とは、何らかの形で他のサイトから自サイトへ流入(参照)された際に計測されます。
計測したサイトはドメイン名などが表示されます。
関連タグ【SEO】に関するよくある質問
アクセス解析に関するよくある質問を抜粋しています。SEOに関するよくある質問はこちらから。
Fetch as Google自体はGoogleサーチコンソールのアップデートによって終了してしまいました。現在では、それに変わるツールに「URL検査」というものがあります。
対象のURLを入れ込み、URLのステータスを出力してください。出力されたページの現在の状況が確認できます。
その中に「インデックス登録」という項目が選択できる場合、インデックスをリクエスト(再クロール)することができます。
リクエストしたURLは、最大2~3日くらいでインデックスされるかされないかが決定し、された場合はインデックスされた数に追加されます。
クリック数、コンバージョン率、合計表示回数、平均掲載順位などの検索キーワード関連の他にGoogleにインデックスするページを増やしたり不要なURLを削除したりするツールです。
サイトの構造を精査したりサイト上に検出されたエラーを修正することにより、検索結果に画像を表示、評価の★マークをつけたり等といった検索に効果をつけることもできます。
良いところは何といっても対策を行ったことで検索結果で自身のサイトが取り上げられ、予想以上の顧客獲得につながることです。自分のサイトを多くの人に知ってもらい、自分のサービスを多くの人に触れてもらい、使ってもらえるようになるためにSEOを頑張る。
悪いところは、やはり誤魔化しは効かないという点です。そして、未だにそういった不正な順位アップをもくろむネット運営者がいることも事実です。
まず、どのように攻撃されているかを冷静に見ていきましょう。特に多いのが「リンク」攻撃です。
不自然なリンクがあり、理不尽なペナルティが届いたら「リンク否認」をすぐに行いましょう。
SEO業者などによって質の低いコンテンツが載っているサイトからの大量のリンクが張られたりする悪質な手口を実行してくることがあるため、Googleから通知が着たら「あわてず」「冷静に」「URLを確認してリンク否認」を実行しましょう。
そして、「手動による対策」が表示されていた場合は、「不適切なサイトからのバックリンクがあったため、リンク否認を行いました。対象サイトはhttp://○○です。」といったような内容で送ると良いでしょう。
Googleから何らかのガイドライン違反が判明したときに、検索順位を落としたり、検索結果から除外する処置が取られます。
コンテンツに問題がある場合は内容を改めて精査し、修正を直ちに行う必要があります。(大量のコピーコンテンツがある、他サイトにある文言がそのままほぼ全てコピーされている)
しかし、中には不正に何者かが大量のスパムリンクを勝手に張られていることによって著しく品質が意図せず落ちていることもあるため、被リンクチェックは日ごろから行うことをオススメします。
関連タグ【Web制作】に関するよくある質問
Web制作に関するよくある質問を抜粋しています。Web制作に関するよくある質問はこちらから。
今でこそ、SEOを中心にコーディングを組むことが大半になってきているため言える話になりますが、Webサイトの一ページ一ページは「本」を作る意識を持って取り組んでいます。
ちゃんとタグにも「タイトル(表題)」や「見出し」、「段落」など、「作文」や「国語」にまつわる言葉が多く出てきますね。
Google側も同じように「記載されている内容」が「どの場面」で「どれぐらいの分量」の情報が「検索された内容に対し正確性があるか」が重要です。
コーダーやライターはその辺りを意識することが大切です。
デザイナーは、Googleよりも人間側が認知する視覚情報がもっともウエイトを占めるため、分かりやすさとトレンドをいかにストレスなくユーザーに供与できるかが大事で、ユーザーエクスペリエンスの精度に関わります。
Webサイトは、成長を前提に作ることが大事です。そういう意味では、いつまでもページが増え続ける「1巻だけの本」を作り続ける意識が必要ではないかと考えます。
CSSは組み込みされたHTMLの装飾を行うものです。よって、レイアウト等の配置もこのCSSで行う形になります。
CSSを初めて使用する際に壁にあたってしまうポイントとして「float」の処理ではないかと思います。
むしろ、floatの仕様が理解できればある程度のレイアウトのコントロールができるようになるので、何度も繰り返し組んでみましょう。
floatと併せて「clearfix」というものも覚えるとレイアウト崩れが防げます。
Webサイトの制作は、現在では分業化が当たり前になってきているため全てを習得しなければいけない訳ではありません。
そのため、デザインからやらないとダメ、コーディングからやらないとダメ、というのはなく、覚える順番は任意で決めてもらって問題ありません。
ことWebに関して言えば、覚えるというよりかは「盗んでいく」というスタイルが、覚える作業としては適切ではないかと思います。
関連タグ【アクセス解析】に関するよくある質問
アクセス解析に関するよくある質問を抜粋しています。アクセス解析に関するよくある質問はこちらから。
単純明快に「ここがよい」「ここが悪い」がはっきりしたグラフや数値の表記と、それに対するコメントや提案を記載していると、議論が進みやすく喜ばれやすいです。
複雑にしすぎると、概要が頭に入らなくなりがちになるため、「で、結局何が悪いの?」と打ち合わせの後半で陥る可能性があります。
Googleアナリティクスを使いこなせるようになりたいのか、アクセス解析の用語などの知識をつけたいのかによって、勉強するポイントは大きく変わります。
Googleアナリティクスを使っていく上ではまずは「ユーザー」「概要」に記載されている基本レポートの使い方を知るところから始まります。もっとも見る頻度が高いからです。
徐々に、「集客」の「トラフィック」や「行動」の「サイトコンテンツ」を知り、理解が進みページ前後の遷移状況などを見れるようになれば、「セグメント設定」を身に着けていく段階になります。
知識としては、離脱率と直帰率の違いをきっちり理解できればページの性質に合わせた説明をできるようになるのではと考えています。
アクセス解析に関する用語を習得する場合は、市販に売っている本や、用語解説をしているサイト等を参考にしてみましょう。
その際、単純に用語を知るだけでなく、使い道などにも触れている情報を参考にすると良いです。
すでにGoogleアナリティクスのアカウントがあることが前提ですが、Webサイトを運営している担当者もしくは担当部署にお手持ちのGoogleのメールアドレスをお知らせください。
担当者もしくは担当部署にてアカウント設定を行い、設定完了すればご自身のGoogleアナリティクスのアカウントにWebサイトが追加され、様々な情報が閲覧できます。
権限の状態によっては細かい設定もできるようになります。
基本的には良かった点→理由、悪かった点→理由を簡潔に伝えたあとに望みの薄い解決策でも良いので解決策を必ず伝えるようにしています。
決策を述べた後に別の解決策を思い付くこともあります。そうすると議論が発生するかもしれません。
それを発生させることこそがWeb運営で最も大事なことではないかと思います。
一例ですが、特定の地域や年齢層、それから男女どちらかまたは両方に大きく支持されているのであれば、支持された層のトレンドを狙ったコンテンツや広告ワード、閲覧されてる時間帯に広告費用をかけるなどといった費用投資判断の指標に使えます。
出力が必要な指標が多いサイト(ランキングやある特定の状況下でのアクセス等)であれば、基本的なサマリーを表示するために使用することはあります。
とくに、広告を扱うようなサイトであれば多視点から情報を集めなければならないため、短時間での状況把握をするべく使用することがあります。
一般的な企業サイトや個人サイトであれば、ユーザーサマリーの概要をしっかりつかんでおけば十分だと思います。
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